プレス公開情報

住宅産業新聞2015年3月5日(木)


吉本産業-独自の新素材を開発-
傷付きにくいカウンター 濃色系の商品化を実現
高級キッチンの標準採用目指す

人工大理石(人大)のキッチンカウンターなどを開発・製造する吉本産業(大阪府東大阪市、吉本明義代表取締役)は、傷付きやすいといった人大の短所を払拭した独自の新素材「ウルトラサーフェス」を開発した。表面硬度、耐擦傷性能が高いため、従来は傷が目立ちやすかった濃色系の商品化を実現した。

まずはアースカラーを中心に12色展開とし、他の色・柄は今後拡充する。キッチンメーカーの高級クラスでの標準採用を目指す。

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同素材は、石英や純度の高い水晶の微粒子を材料に使用し、樹脂や繊維を独自に配合することで完成した。表面硬度の高さや耐衝撃性、耐薬品性、加工性の高さなど、キッチンのカウンターに求められるさまざまな機能をバランスよく発揮する。

表面硬度は生活傷がつきにくい堅さ(鉛筆硬度8H)に調整した。これにより、食器などを天然石カウンターに置いたときに発生していた高音を抑えている。衝撃に強く、落球衝撃試験では天然石や磁器板、エンジニアドストーン、結晶化ガラス板の数倍の値を示した。水晶を含有するエンジニアドストーンや磁器板などはアルカリ性に弱いのに対して、同社の新素材は配合物質の欠点を補う複合材技術により、漂白剤などの薬品試験でも色艶が変化しなかった。

工場生産の強みを生かし、1メートルx2.8メートルまでは継ぎ目のない長尺・幅広カウンターが製造可能。長尺カウンターの場合、破損事故を防ぐために木箱で配送するケースが多いという。新素材は曲げ弾性率が低いため、しなりやすい性質を持っており、段ボール梱包の多段積み輸送が可能。積載率を高めることができる。加工工場では、継ぎ目が目立たないシームレス接合にも対応する。程よい堅さに抑えたことで、加工性も維持。加工が難しいテーバー框取付加工などもできる。

表面が傷付きにくくなったことで、擦り傷などが目立ちやすかった濃色系の展開が可能となった。深い茶色やベージュなどのアースカラーを中心に12色をラインアップした。色・表面のテクスチャーの品揃えはこれから充実させる。

量産体制を構築

1日100台以上の量産体制を構築、「キッチンメーカーの標準採用にも対応できる」(同社)として高級グレードの標準採用を狙う。まずはシンクを付けたカウンターとして販売対応するが、将来は素材としての販売や海外輸出も視野に入れた。設計価格は1平方メートルあたり3万8125円(税別)から。3年後に20億円の売上高を目指す。


化学工業日報2015年2月26日(木)


吉本産業-住設機器向け新素材-
耐擦傷性優れる
特殊樹脂母材に開発

BMC系人工大理石メーカーの吉本産業(大阪府東大阪市)は、耐擦傷性に優れた独自素材を開発した。新素材はキッチンや洗面台のカウンター用に開発したもので、特殊樹脂を母材に溶融石英・高純度水晶の微粒子と強化剤のガラス繊維を主成分とする。

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複合材料技術をベースに独自の配合および混練方法を採用することで耐衝撃性、耐薬品性、機械的物性などを改良。既存の人工大理石に比べて傷がつきにくく濃色系の製品展開が可能。同社では、住宅機器の高級グレード向け素材として展開する計画で、3年後に20億円の事業規模を目指す。

新素材「ULTRA SURFACE」は、シャルピー衝撃強さが3.63kJ/平方メートルと天然石や磁器板、エンジニアドストーン(ES)などの他素材に比べて高く、落球衝撃試験では数倍の性能を有するほか、曲げ強さ62.4メガパスカル、引っ張り強さ24.7メガパスカルと機械的物性に優れるのが特徴。また、耐薬品性も水晶を含有するESや結晶化ガラスなどが耐アルカリ性に劣るのに対して、同素材はまったく侵されず色・艶に変化がなく、耐煮沸性や耐汚染性にも優れることを確認済み。

表面硬度が8H(鉛筆硬度)と従来の人工大理石に対して高硬度化を図る一方、乾式による2次加工体制を整備することによってコストを抑えつつカラーバリエーションの拡充を可能とした。人工大理石とのシームレス接合が可能といった特徴も有しており、事業化に際しては黒や濃紺といった濃色系を含め12色を用意している。同社では、品揃えを順次拡充しいく計画で、同素材を軸に他社との差別化を図っていく。